ロシアは、仮想通貨のシステムの活用に国として注力してきた。ロシアが保有する鉄道などについては、すでにブロックチェーンシステムの活用を前提としたプロジェクトが動き出している。

 

また、ロシアではクリプトルーブルと呼ばれる中央銀行発行の仮想通貨の計画も噂されている状況だ。その上で、ユーラシア経済連合(EAEU)は、ロシアとしてデジタル通貨の発行が必要だという見解を示した。

 

・EAEU の見解について

EAEU が示した見解によると、仮に新しい経済制裁がアメリカから課されるようであれば、デジタル通貨を使用して経済制裁を回避する必要性があると見解を示した。

 

このデジタル通貨が発行される段階においては、ブロックチェーンシステムを使用せず、ユーロの前進であるECU と同じような扱いに落ち着く予定だ。

 

もっとも、この段階で、アメリカが独自の仮想通貨の開発を黙認するとは思えない。イランが作成する仮想通貨に対してもアメリカは何らかの監視体制や制裁対象にする可能性があるからだ。もちろん、アメリカとロシアの関係が改善された場合、経済制裁を考える必要なくなるものの、現状ではその可能性が最も低い。

 

また、各国によるCD BC の開発プロジェクトは進んでおり、EAEU によるデジタル通貨が国民やデジタル通貨ユーザーに浸透するとは限らないのも、大きな留意点だと言えるだろう。

 

もちろん、EAEU のデジタル通貨は、開発をすでにスタートさせており、将来的には発行される流れとなるだろう。その上で、アメリカがどのような動きを見せるかは不透明だ。

 

ロシア独自の仮想通貨というよりもEAEU が作成するデジタル通貨は、EAEU の経済圏をより成長させるためのものだ。つまり、仮想通貨による優位性とはまた別の観点から、このデジタル通貨を検討する必要性がある。

 

もっとも、EAEU のリーダー的な立ち位置であるロシアが独自の仮想通貨をまた別に発行する可能性もあり、世界情勢の動向もチェックしておく必要があるだろう。