米国最大級の仮想通貨取引所コインベースが近々IPOを実施するかもしれないとの報道が出ている。米CNBCの人気仮想通貨番組「クリプトトレイダー」が独占スクープとして伝えた。


コインベースがIPO?評価額は8000億~9000億円

CNBCが報道したところによると、コインベースは近い将来、優先株式と普通株式を通して、およそ558億ドルを調達する予定だという。IPOした際の企業評価額は8038~8935億円にのぼる見込みだ。CNBCはこの件に関し、2012年にコインベースへ11億円の投資をおこなったアダム・ドレイパー氏に取材、同氏のコメントを伝えている。ドレイパー氏は、評価額について「過小評価」されていると述べ、同社に対して強気の姿勢を崩さなかった。


特大スクープにも関わらず市場の反応は限定的?

今回、CNBCはコインベースに近しい人物からのリーク情報としてこのニュースを伝えているが、市場の反応は限定的であり、「フェイクニュース」との憶測も出ている。海外の仮想通貨メディア「The Block」のアナリスト、ラリー・サーマック氏は「クリプトトレイダー」のホストを務めるラン・ヌナー氏を「詐欺師」と批判。今回の報道がフェイクニュースである可能性を示唆した。なお、現時点でコインベース側のコメントは確認できず、サーマック氏の発言を考慮するのであれば、CNBCの報道は「噂」として受け取ったほうが良いだろう。


コインベースの動向

CNBCの報道とは別に、コインベースの業界における動向は目を見張るものがある。コインベースは米国最大の仮想通貨取引のシェアを誇り、口座の開設数は2500万にのぼるとされる。国内のドコモや三菱UFJフィナンシャル・グループも株主に名を連ねており、非上場企業で評価額10億ドルを超える「ユニコーン企業」として知られている。先日は、コインベースが提供するカストデイ(仮想通貨保管)サービスがNY州のライセンスを取得。機関投資家等の呼び水になるとして期待されている。2019年には、日本でもサービスを展開する予定であり、現在は金融庁の審査を申請していることが報じられている。