ステーブルコインの競争は、非常に激化しつつある。現在、最も取引されているペッグ通貨は、テザー社の発行するテザーだ。テザーは、USドルと等価交換が可能な通貨であり、現在の仮想通貨市場では、時価総額ランキングのトップ10に入るなど非常に人気を集めている。

 

そして、世界各国では、ステーブルコインの開発・研究が先を競うように発表され続けており、その中でも今回は、イギリスのポンドと等価値となるステーブルコインが発表された。

 

・ペッグ通貨クリプト・ポンドについて

2018年9月29日、イギリスのThe London Block Exchange(LBX)がクリプト・ポンドと呼ばれるステーブルコインの製作計画を発表した。

 

円・アメリカドル・ポンド・オースリアドルなど、企業がステーブルコインの発行する予定である法定通貨は多い。計画のみでいえば、ロシアやスイスとなども法定通貨とペッグする仮想通貨の発行計画もある。

 

加えて言えば、USドルについては、大手仮想通貨業者であるサークル社もステーブルコインUSDCを発表しており、テザー以上に市場に強い影響を与える体制を既に築きつつあると言っても過言ではない。

 

仮想通貨を法定通貨とペッグさせる意味としては、仮想通貨の特性を法定通貨に持たせることにある。つまり、安定した価値を持つ通貨を世界中の何処にいても取引に利用できるということだ。その為、仮想通貨ユーザーや投資家だけでなく、一般の人々に対してもある程度のメリットを有していると言えるだろう。

 

もっとも、ペッグ通貨のほとんどは国で発行するもの以外は、企業による管理が必要であり、どのようなペッグ通貨であっても中央集権的な管理となる点には注意が必要だと言えるだろう。

 

クリプト・ポンドについては、ポンドとペッグする仮想通貨になる。つまり、イギリスの法定通貨と等価値となるため、規制当局などからの許可も必要とされると見ていい。ステーブルコインやペッグ通貨が乱立する状況の中でクリプト・ポンドが市場に残っていくのかという視点も重要だといえるだろう。