ビットコインの第一人者として知られるジェフ・カージク氏が9日、ブルームバーグのインタビューに応えた。同氏は、現段階でビットコインは決済手段にはなっていないが、「価値の保存」においては成功をおさめていると語った。


ビットコインは価値の保存手段として機能するか

カージクは、ビットコインが誕生から10周年に際し、ブルームバーグのインタビューに応じた。同氏は「ビットコインは、私たちが最初に意図した方向である商業従事者にそれを受け入れさせるのとは違い、大きなボリュームを持つ決済手段にはなっていない。しかし、価値の保存手段としては間違いなく成功を納めている」と述べ、ビットコインが決済手段としては成功していないが、価値の保存手段として成功をおさめていると述べた。ブルームバーグは、チェーンアナリシス社の最新のレポートを引用し、ビットコインが投資家から人気を博す一方、決済利用は減少傾向にあると述べた。それに対しカージク氏は、今後もビットコインは進化していくと述べ、今後も開発が進むことから懸念材料ではないと主張した。ジェフ・カージク氏は、ビットコインを開発した「サトシ・ナカモト」の第一人者であり、ビットコインのコード構築に貢献した人物と言われている。2010年からビットコインのコードを書き始め、プロジェクトの最初期に関わっていた人物として知られている。


ビットコインの「通貨」としての価値

「価値の保存」は、「価値の尺度」、「価値の交換」と並び通貨の3つの機能と定義されるものである。カージク氏のいうように、ビットコインが価値の保存の機能を果たすと指摘するものも多いが、専門家の中では議論が続いており、完全に答えは出ていない。一方でモルガンスタンレーは今月、ビットコインが価値の保存の役割を果たし、新しい資産クラスであるという報告書を発表している。既存の金融市場ではゴールドが代表するように、本当に価値の保存の機能を果たすならシェア拡大も期待できる。議論の答えは、時価総額が増えるかどうか、つまり多くの投資家によって取引されるかどうかにもかかっているだろう。